転職するか迷ったときに考えたい7つのこと|辞める前に整理したい判断材料
「転職した方がいい気がする。でも、本当に辞めるべきか分からない」
転職を考え始めたときは、今の仕事への不満と、次の仕事への期待が混ざっていることがあります。
その状態で「転職する・しない」をすぐに決めようとすると、感情だけで判断してしまうことがあります。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1転職を考えるときの7つの判断材料が分かる
- 2今の会社に残る選択肢も含めて整理できる
- 3転職活動を始める前に確認したいことが分かる
まずは、
- 何に不満を感じているのか
- 何を変えたいのか
- 今の会社では変えられないのか
- 転職すれば解決するのか
を一つずつ整理することが大切です。
この記事では、転職するか迷ったときに確認したい7つの判断材料を解説します。
転職に前向きな人は少なくない
RAXUSグループのHUGANが20〜30代を対象に実施した調査では、転職活動中・具体的に検討中・よい機会があれば転職したい人を合わせると46.9%が転職に前向きでした。
一方で、転職に関心があることと、実際に転職すべきことは同じではありません。
出典:HUGAN「20〜30代の46.9%が『転職に前向き』」(2026.06.16)
周囲に転職する人が増えていても、自分まで同じタイミングで転職する必要はありません。
まず、自分にとって転職が何を変える手段なのかを考えましょう。
転職するか迷ったときに考えたい7つのこと
1. 何に不満を感じているか
最初に、今の仕事で不満に感じていることを具体的にします。
たとえば、
- 仕事内容が合わない
- 人間関係に悩んでいる
- 給与に不満がある
- 評価制度に納得できない
- 成長できないと感じる
- 残業が多い
- 通勤が負担
- 会社の将来に不安がある
などです。
「会社が嫌」とまとめてしまうと、転職先を選ぶ基準も曖昧になります。
まず、不満を項目に分けて整理します。
2. その不満は今の会社で変えられないか
転職以外の方法で改善できることもあります。
たとえば、
- 配属変更
- 上司との相談
- 業務内容の変更
- 働き方の変更
- 社内公募
- 昇進・役割変更
- スキル習得
などです。
もし今の会社で解決できる可能性があるなら、転職だけを選択肢にする必要はありません。
一方、
- 会社の制度そのもの
- 業界構造
- 事業の方向性
- 勤務地
など、自分では変えにくい要素もあります。
「変えられる不満」と「変えにくい不満」を分けて考えましょう。
3. 次の仕事で何を変えたいか
転職理由を「今の会社を辞めたい」だけにすると、次の会社でも同じ不満を抱える可能性があります。
次の仕事で変えたいことを具体化します。
たとえば、
- 年収を上げたい
- 残業を減らしたい
- 専門性を高めたい
- マネジメントを経験したい
- リモートで働きたい
- 新しい業界へ行きたい
- より大きな仕事を担当したい
などです。
- 今の仕事で変えたいことを書き出した
- 転職先で絶対に実現したいことがある
- あればうれしい条件と必須条件を分けた
- 今の会社で解決できる可能性も考えた
- 転職しても変わらないことがないか確認した
4. 収入だけでなく総合的な条件を見る
給与は重要な転職条件の一つです。
ただし、年収だけで比較すると、実際の働きやすさを見落とすことがあります。
確認したいのは、
- 基本給
- 賞与
- 残業代
- 手当
- 福利厚生
- 勤務時間
- 休日
- 通勤時間
- リモート勤務
- 評価制度
などです。
たとえば年収が上がっても、残業や通勤時間が大きく増える場合があります。
反対に、年収がほぼ同じでも、勤務時間や裁量が改善することで満足度が上がる場合もあります。
5. 成長機会があるか
今後のキャリアを考える場合は、次の会社で何を経験できるかも確認します。
たとえば、
- 新しい業務に挑戦できる
- 専門性を高められる
- マネジメントを経験できる
- 大きなプロジェクトに関われる
- 新しい業界知識を得られる
などです。
「今より条件が良いか」だけでなく、数年後にどんな経験が残るかを考えることも重要です。
6. 働き方が自分に合っているか
仕事内容が魅力的でも、働き方が合わなければ長く続けにくいことがあります。
確認したいのは、
- 出社頻度
- 勤務時間
- フレックスタイム
- 転勤
- 出張
- 休日
- 副業可否
などです。
特に、家族構成や生活環境が変わると、以前は問題なかった働き方が負担になることもあります。
7. 自分の経験・強みが次でどう使えるか
転職を考えるときは、「新しい会社に何を求めるか」だけでなく、自分が提供できるものも整理します。
たとえば、
- これまで担当した仕事
- 成果
- 得意な業務
- 業界知識
- マネジメント経験
- 顧客対応経験
- 資格
- スキル
です。
自分の経験を整理すると、
- 同じ職種で会社を変える
- 経験を活かして別職種へ移る
- 新しいスキルを加えて選択肢を広げる
といった考え方ができます。
詳しく整理したい場合は、キャリアの棚卸しのやり方も確認してください。
「転職したい理由」と「転職で実現したいこと」を分ける
この2つは似ていますが、別のものです。
転職したい理由
現在の不満です。
たとえば、
残業が多い
転職で実現したいこと
次に求める状態です。
たとえば、
平日は家族と夕食を取れる働き方
まで具体化します。
こうすると求人を見るときの判断基準が明確になります。
転職理由が一時的なものではないか
仕事では、一時的に負担が増える時期があります。
たとえば、
- 繁忙期
- 大きなプロジェクト
- 組織変更
- 上司の変更
- 一時的な人員不足
などです。
そのため、強い不満を感じているときほど、
この状況は半年後も続いていそうか
を考えてみましょう。
一時的な問題なのか、構造的な問題なのかで判断は変わります。
人間関係が理由の場合
人間関係の悩みは転職理由になり得ます。
一方で、人間関係はどの会社でも一定の不確実性があります。
確認したいのは、
- 特定の上司との問題か
- チーム全体の文化か
- 会社全体の文化か
- 配属変更で改善できるか
です。
特定の部署だけの問題なら、社内異動という選択肢もあります。
会社全体の文化が合わないと感じている場合は、転職を考える理由としてより大きくなります。
給与が理由の場合
給与への不満がある場合は、まず現在の給与が、
- 自分の役割
- 経験
- 市場相場
と比べてどうなのかを確認します。
転職で年収アップを目指す場合でも、
- 役割が重くなる
- 残業が増える
- 成果責任が大きくなる
場合があります。
金額だけでなく、仕事内容や働き方と合わせて比較します。
成長できないと感じる場合
「成長できない」という言葉も、具体化すると対策が変わります。
たとえば、
- 新しい仕事を任せてもらえない
- 専門性が身につかない
- マネジメント経験を積めない
- 会社の事業が縮小している
などです。
必要な経験が今の会社で得られる可能性があるなら、異動や新しい役割への挑戦も選択肢になります。
一方、会社にその機会自体がない場合は、転職を考える理由になります。
転職前に学び直すという選択肢
転職したい職種に対してスキルが不足している場合は、すぐに転職活動を始めるのではなく、先に学ぶ方法もあります。
たとえば、
- AI
- プログラミング
- 語学
- データ分析
- 資格
などです。
必要なスキルを整理したい場合は、社会人の学び直し、何から始める?も参考になります。
転職活動を始める=退職する、ではない
転職するか迷っている段階でも、
- 求人を見る
- 転職市場を調べる
- 自分の経歴を整理する
- 面談を受ける
などはできます。
実際に求人を見ることで、
- 今よりよい条件がある
- 思ったより選択肢が少ない
- 自分の経験が評価される
- 必要なスキルが分かる
といったことが見えてきます。
転職活動を、「辞めると決めた後にするもの」と考える必要はありません。
AI面接など選考方法も変わっている
採用活動では、AI面接など新しい選考方法が使われるケースもあります。
HUGANがAI面接経験者90人を対象に実施した調査では、77.8%がAI面接を受けたことで企業への志望度が上がったと回答しました。
出典:HUGAN「AI面接経験者の約8割『志望度が上がった』」(2026.08.19)
選考方法は企業によって異なります。
応募前に、
- 面接形式
- 選考回数
- オンライン対応
- 適性検査
などを確認しておくと準備しやすくなります。
転職を決める前に確認しておきたいこと
- 今の会社で不満に感じていることを具体化した
- 今の会社で改善できる可能性を考えた
- 転職で実現したいことを整理した
- 必須条件と希望条件を分けた
- 自分の経験・強みを整理した
- 次の仕事で必要なスキルを確認した
- 求人を見て実際の選択肢を確認した
- 転職後の働き方を具体的にイメージした
チェックが多いほど転職すべき、という意味ではありません。
判断材料をそろえるためのチェックリストとして使ってください。

