車の年間維持費はいくら?かかる費用と計算方法をわかりやすく解説
車を持つために必要なお金は、購入時の車両価格だけではありません。
毎年の税金や保険、定期的な車検、日々のガソリン代、駐車場代、消耗品の交換など、車を所有し続ける間にもさまざまな費用が発生します。
ただし、「車の維持費は年間○万円」と一律に言うことはできません。車の種類だけでなく、年間走行距離、燃費、駐車環境、保険契約などによって大きく変わるためです。
この記事では、車の維持費を構成する費用を一つずつ整理し、自分の場合はいくらかかっているのかを考える方法を解説します。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1車の維持費に含める費用が分かる
- 2税金や車検など固定的な費用と走行量で変わる費用を整理できる
- 3自分の条件で年間・月間の維持費を計算できる
車の維持費には何が含まれる?
車の年間維持費を考えるときは、主に次の費用を確認します。
| 費用 | 主な内容 | 金額が変わる主な要因 |
|---|---|---|
| 自動車税・軽自動車税 | 毎年度課税される税金 | 排気量、車種、初度登録・初度検査時期など |
| 自動車重量税 | 車検などの際に納付 | 車両重量、経過年数、環境性能など |
| 自賠責保険 | 法律で加入が義務付けられている保険 | 車種、契約期間など |
| 任意保険 | 対人・対物・車両保険など | 年齢、補償内容、等級、車種など |
| 車検・整備 | 車検基本料、点検整備、部品交換など | 車の状態、整備内容、依頼先など |
| ガソリン・充電 | 日常の走行に必要なエネルギー費 | 年間走行距離、燃費・電費、単価 |
| 駐車場 | 月極駐車場など | 地域、契約条件 |
| メンテナンス | オイル、タイヤ、バッテリー、消耗品など | 走行距離、車齢、使用状況 |
ローンを利用している場合は返済額も毎月の支出になりますが、RAXUSでは「車そのものを維持する費用」と「車両購入代金の返済」は分けて考えます。
毎年かかる税金を確認する
普通車の自動車税
自家用乗用車の自動車税は、主に総排気量によって年額が決まります。
2019年10月1日以後に初回新規登録された自家用乗用車について、グリーン化特例が適用されない場合の年額は次のとおりです。東京都主税局が掲載する2026年時点の税率表に基づきます。
| 総排気量 | 年額 |
|---|---|
| 1.0L以下 | 25,000円 |
| 1.0L超〜1.5L以下 | 30,500円 |
| 1.5L超〜2.0L以下 | 36,000円 |
| 2.0L超〜2.5L以下 | 43,500円 |
| 2.5L超〜3.0L以下 | 50,000円 |
| 3.0L超〜3.5L以下 | 57,000円 |
| 3.5L超〜4.0L以下 | 65,500円 |
| 4.0L超〜4.5L以下 | 75,500円 |
| 4.5L超〜6.0L以下 | 87,000円 |
| 6.0L超 | 110,000円 |
出典:東京都主税局「自動車税」 対象:2019年10月1日以後に初回新規登録された自家用乗用車のうち、グリーン化特例を考慮しない基本税率。2026年9月30日確認。
2019年9月30日以前に初回新規登録された車では税率が異なります。また、一定の環境性能や経過年数によって軽課・重課の対象になる場合があります。
軽自動車の軽自動車税
4輪以上・乗用・自家用の軽自動車では、2015年4月1日以後に最初の新規検査を受けた車両の標準税率は年額10,800円です。
一方、一定の例外を除き、最初の新規検査から13年を経過した車両では年額12,900円の重課税率が適用されます。大阪市が2026年4月に公表している税率表で確認できます。
出典:大阪市「軽自動車税の税率(年額)」 対象:4輪以上・乗用・自家用の軽自動車。2026年度制度、2026年9月30日確認。
自動車税について詳しく確認したい場合は、自動車税はいくら?排気量別の仕組みを解説も参照してください。
車検費用は「車検のための費用」と「整備費用」を分ける
車検時の支払いをすべて一つの費用として見ると、何にお金がかかっているのか分かりにくくなります。
大きく分けると、
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 検査に関する費用
- 車検基本料
- 点検・整備費
- 部品交換費
などがあります。
自動車重量税は、車両重量だけで一律に決まるわけではありません。2026年5月1日以降の税額についても、燃費基準の達成状況、車齢、エコカー減税の対象かどうかなどによって税額が分かれています。国土交通省が2026年度税制改正後の税額表と判定フローを公表しています。
そのため、この記事では「車検は一律○円」とは置かず、自分が実際に支払った金額や見積額を年間費用に組み込む方法を採用します。
一般的な自家用乗用車では、初回を除き車検は通常2年ごとのため、年間維持費を計算するときは、2年ごとの車検関連費用を2で割って年換算すると把握しやすくなります。
車検費用の中身は、車検費用はいくら?内訳と確認ポイントで詳しく整理します。
任意保険は契約内容によって大きく変わる
任意保険は、車種だけで金額を判断できません。
主に、
- 運転者の年齢
- 等級
- 運転者の範囲
- 対人・対物の補償内容
- 車両保険の有無
- 免許証の区分
- 使用目的
などによって保険料が変わります。
そのため、維持費を正確に把握したい場合は「一般的な保険料」を使うのではなく、自分の保険証券や更新案内に記載された年間保険料を確認するのが確実です。
自賠責保険も契約期間や車種などによって保険料が定められているため、維持費を計算するときは実際に支払った額を期間に応じて年換算すると分かりやすくなります。
ガソリン代は走行距離と燃費で計算できる
年間のガソリン代は、次の式で概算できます。
年間走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価
たとえば自分の年間走行距離と実燃費、普段給油しているガソリンの単価が分かれば、平均的な車の数字を使わなくても、自分に近い年間費用を求められます。
ガソリン価格は時期や地域によって変動するため、計算時点で自分が実際に支払っている価格を使うのがおすすめです。
駐車場代は地域差が大きい
月極駐車場を利用している場合は、
月額駐車場代 × 12か月
で年間費用を計算できます。
自宅敷地内に駐車していて直接の月額料金が発生していない場合は、維持費の計算上0円として扱う方法もあります。
駐車場代は地域や立地による差が大きいため、車種別の平均維持費を比較するときにも注意したい項目です。
メンテナンス費も忘れずに入れる
税金や車検以外にも、車を使い続けるためには消耗品の交換や整備が必要です。
たとえば、
- エンジンオイル
- オイルフィルター
- タイヤ
- バッテリー
- ワイパー
- 各種液類
- 定期点検
- 故障時の修理
などがあります。
毎年同じ金額が発生するわけではないため、過去数年の支出が分かる場合は、複数年分を平均して年額に置き換える方法があります。
- 自動車税または軽自動車税
- 車検関連費用
- 自賠責保険
- 任意保険
- 年間のガソリン・充電費
- 月極駐車場代
- オイルやタイヤなどのメンテナンス費
- ローンがある場合は、維持費とは分けて年間返済額も確認する
年間維持費はどう計算する?
基本的には、次のように整理できます。
年間維持費 = 税金 + 保険 + 車検の年換算額 + 燃料費 + 駐車場代 + メンテナンス費
ローン返済がある場合は、
年間の車関連支出 = 年間維持費 + 年間ローン返済額
として分けて確認すると、「車そのものを持ち続けるコスト」と「購入代金の返済」が混ざりません。
車の年間維持費シミュレーション
税金、車検、保険、ガソリンなどをまとめて計算。
約2分登録不要
1年だけでなく3年単位でも考える
車の維持費を見るときは、今月や今年だけでなく、今後数年間でどうなるかを考えることも大切です。
たとえば、
- 次の車検が近い
- タイヤ交換が必要になりそう
- 車齢が上がり修理が増えてきた
- 家族構成が変わる
- 年間走行距離が変わった
といった変化があると、今後の支出も変わります。
単純に現在の年間維持費を3倍すれば将来の実額になるわけではありませんが、「この車をあと数年乗った場合、どんな費用が発生しそうか」を整理する材料になります。
維持費が気になったら、買い替えるべき?
維持費が高く感じるからといって、すぐに買い替えた方がよいとは限りません。
買い替えれば、新しい車の購入費用が発生します。現在の車を維持する場合にも、車検や修理、消耗品交換などが必要です。
比較するときは、
- 今の車を乗り続けた場合の維持費
- 今後予想される修理や整備
- 今の車の売却価値
- 次の車の購入費用
- 次の車の維持費
- 家族構成や使い方の変化
を一緒に見る必要があります。
維持費は「売るべきかどうかを決める答え」ではなく、判断材料の一つとして使うのが適切です。
買い替えを考える材料は、車を買い替えるタイミングはいつ?判断材料を整理で整理しています。



