留学を考え始めたら最初に決めたいこと|目的・期間・費用から整理する
「海外で学んでみたい」と思っても、最初から国や学校を決められる人ばかりではありません。
最終更新日: 編集:RAXUS Link編集部
この記事で分かること
- 1留学を考え始めたときに最初に整理したいことが分かる
- 2目的・期間・費用・行き先の考え方が分かる
- 3情報収集から具体的な準備へ進むための順番が分かる
留学には、
- 短期留学
- 長期留学
- 語学留学
- 大学・専門学校への進学
- ワーキングホリデー
などさまざまな選択肢があり、期間や目的によって必要な準備も変わります。
まず大切なのは、学校やプランを探すことよりも、自分が留学で何をしたいのかを整理することです。
この記事では、留学を考え始めた段階で確認したいポイントを、順番に整理します。
留学に興味があっても、具体的な準備まで進めない人は多い
RAXUSグループのMirai Bridgeが15〜22歳の学生2,000人を対象に実施した調査では、35.2%が海外留学に関心があると回答しました。
一方、海外留学に関心がある留学未経験の学生300人では、「すでに具体的に準備している」と回答した人は2.33%にとどまり、82.0%が具体的な準備に至っていませんでした。
また、費用面に「とても不安がある」「やや不安がある」と回答した学生は合計78.33%でした。
出典:Mirai Bridge「海外留学に関心がある留学未経験の学生の82.0%が具体的な準備に至らず、78.3%が『費用面に不安』」(2026.07.21)
留学に興味を持つことと、実際に準備を進めることの間には大きな差があります。
だからこそ、最初からすべてを決めるのではなく、考えることを一つずつ整理することが重要です。
最初に決めたい6つのこと
留学を考え始めたら、まず次の6項目を整理してみましょう。
- 留学で何を得たいか
- どれくらいの期間なら行けそうか
- いつ頃行きたいか
- どのくらいの費用なら検討できるか
- どんな国・環境で過ごしたいか
- 現地でどんな経験をしたいか
全部を明確に決める必要はありません。
「まだ分からない」という項目があっても構いません。
重要なのは、自分が何を決められていて、何がまだ分からないのかを把握することです。
1. 留学の目的を考える
まず、「なぜ留学したいのか」を考えます。
目的には、たとえば、
- 英語を使えるようになりたい
- 海外で生活してみたい
- 異文化に触れたい
- 将来海外で働きたい
- 大学や仕事の選択肢を広げたい
- 自分一人で生活する経験をしたい
- 新しい人と出会いたい
などがあります。
目的によって、合う留学の形は変わります。
英語力を伸ばしたい
英語を学ぶことが中心なら、語学学校や語学研修などが候補になります。
その中でも、
- 会話を重視したい
- 資格試験の対策をしたい
- 大学進学に必要な英語力を身につけたい
など、さらに目的を具体化できます。
海外生活を経験したい
語学だけでなく、「海外で暮らしてみること」自体が目的になる場合もあります。
現地で、
- 買い物をする
- 公共交通機関を使う
- 他国の学生と交流する
- ホームステイをする
といった経験も、留学の一部です。
将来の進学・仕事につなげたい
将来の大学進学や仕事を見据えて留学する場合は、短期的な語学力だけでなく、
- 学位
- 専門分野
- キャリア
- 必要な資格
なども含めて長期的に考える必要があります。
2. どれくらいの期間にするか考える
留学期間によって、経験できることや必要な準備は変わります。
大きく分けると、
| 期間 | 考え方 |
|---|---|
| 数日〜数週間 | 長期休暇などを利用しやすく、海外経験の入口にしやすい |
| 1〜3か月程度 | 語学学習と現地生活をある程度まとまって経験しやすい |
| 半年程度 | 学習だけでなく生活にも慣れる時間を取りやすい |
| 1年以上 | 進学や本格的な語学習得、長期滞在などを検討しやすい |
「長ければ長いほどよい」とは限りません。
学校や仕事、費用、目的によって適した期間は異なります。
短期留学から考える方法もある
Mirai Bridgeが高校生・大学生300人に実施した調査では、費用や時間に問題がなければ「短期留学したい」と回答した人が37.3%で最も多く、「長期留学したい」は22.0%でした。
「オンライン留学で十分」と回答した学生は5.0%でした。
出典:Mirai Bridge「『オンライン留学で十分』はわずか5.0%、高校生・大学生が留学に求める“現地体験”」(2026.08.31)
最初から長期留学に絞らず、短期間から海外を経験する方法も選択肢の一つです。
3. いつ行くかを考える
留学時期は、
- 学校の長期休暇
- 卒業
- 進学
- 就職活動
- 転職
- 仕事の区切り
などと関係します。
学生なら夏休みや春休みを利用した短期留学も考えられます。
長期間留学する場合は、休学や進学時期への影響も確認する必要があります。
「行きたい時期」と「準備を始める時期」は違う
留学では、
- 学校選び
- 入学手続き
- パスポート
- ビザ
- 航空券
- 滞在先
- 保険
などの準備が必要になる場合があります。
そのため、出発時期だけでなく、「いつまでに何を決める必要があるか」も確認します。
4. 費用を考える
留学費用は、授業料だけではありません。
主な費用には、
- 学費
- 滞在費
- 航空券
- 海外留学保険
- ビザ・申請関連費用
- 食費
- 交通費
- 通信費
- 現地での生活費
などがあります。
国や期間、滞在方法によって総額は大きく変わります。
「留学費用はいくら?」だけでなく内訳を見る
同じ留学期間でも、
- ホームステイ
- 学生寮
- シェアハウス
などで滞在費が変わります。
都市によって家賃や生活費も異なります。
総額だけを見るのではなく、「何にいくら必要なのか」を分けて確認すると比較しやすくなります。
費用への不安は珍しくない
Mirai Bridgeの調査では、海外留学に関心がある留学未経験の学生300人のうち、78.33%が費用面に不安を感じていました。
具体的な行動に進めない理由でも、「費用が高そうだから」が最も多い回答でした。
出典:Mirai Bridge「海外留学に関心がある留学未経験の学生の82.0%が具体的な準備に至らず、78.3%が『費用面に不安』」(2026.07.21)
費用に不安がある場合こそ、「なんとなく高そう」で止めず、期間や行き先ごとに必要な金額を調べてみることが重要です。
5. 国・都市を考える
留学先を選ぶときは、「人気だから」だけで決めない方がよいでしょう。
確認したいのは、
- 学びたい内容
- 使用する言語
- 気候
- 治安
- 生活費
- 日本からの距離
- 時差
- 学校の選択肢
- ビザ制度
- 現地で経験できること
です。
同じ国でも、都市によって生活環境や費用は異なります。
「どこへ行きたいか」より「どんな環境で過ごしたいか」
最初から国名を一つに決められない場合は、
- 都市部で生活したい
- 自然の多い場所で過ごしたい
- 多国籍な環境で学びたい
- 日本人が少ない環境に挑戦したい
- 日本との行き来がしやすい方がよい
といった条件から考える方法があります。
6. 留学で何を経験したいか考える
留学の価値は、授業だけではありません。
Mirai Bridgeの調査では、AIがある現在でも留学に「価値がある」と回答した高校生・大学生は84.3%でした。
留学に価値を感じる理由では、「現地でしかできない経験がある」が60.9%で最も多くなっています。
また、86.3%が、翻訳・会話AIが普及した現在でも英語力は必要だと回答しました。
出典:Mirai Bridge「高校生・大学生の86.3%が『ChatGPTなどの生成AIがあっても英語力は必要』、84.3%が『AI時代でも留学に価値』」(2026.08.19)
英語力が不安でも留学できる?
留学前に英語力への不安を感じる人は少なくありません。
ただし、必要な英語力は、
- 留学の目的
- 学校
- コース
- 期間
- 現地で何をするか
によって異なります。
語学学校へ英語を学びに行く場合と、海外大学へ進学する場合では必要な準備も違います。
「英語が完璧になってから留学する」と考えるより、自分が検討しているプログラムでどの程度の英語力が必要なのかを確認しましょう。
短期留学と長期留学、どちらから考える?
どちらが優れているというものではありません。
短期留学を考えやすいケース
- 初めて海外で生活する
- 学校や仕事を長期間休めない
- まず海外生活を経験してみたい
- 留学が自分に合うか確かめたい
長期留学を考えやすいケース
- 語学力を継続的に伸ばしたい
- 海外進学を考えている
- 現地生活を深く経験したい
- 将来海外で働くことを考えている
迷っている場合は、目的から必要な期間を逆算する方法があります。
保護者と一緒に考える
学生の場合は、本人だけでなく保護者も留学について考えることになります。
Mirai Bridgeが学生の子どもがいる保護者1,117人に実施した調査では、子どもが留学を希望した場合に「応援したい」と回答した保護者は61.1%でした。
一方、留学に前向きな保護者300人の73.0%が、費用面に不安を感じていました。
出典:Mirai Bridge「子どもの海外留学、保護者の61.1%が『応援したい』 一方で留学に前向きな保護者の73.0%が費用面に不安」(2026.07.08)
学生本人と保護者では、気になるポイントが違うことがあります。
本人は、
- 行きたい国
- 学びたいこと
- 現地での経験
を重視し、保護者は、
- 費用
- 安全
- 進路への影響
- 滞在先
を重視することがあります。
早い段階からそれぞれの不安や希望を共有しておくと、具体的な選択肢を比較しやすくなります。
留学先を決める前に確認しておきたいこと
- 留学の目的を一言で説明できる
- 行けそうな期間を整理した
- 希望する出発時期を考えた
- 費用として使える範囲を考えた
- 気になる国や都市をいくつか挙げた
- 現地で経験したいことを考えた
- 必要な英語力を確認する予定がある
- 家族と留学について話した
すべてにチェックが入らなくても問題ありません。
未確定の項目が分かれば、それが次に調べることになります。

